パチンコ、パチスロで勝てない人の理由

2020年は新型コロナウィルスの影響もあってパチンコ、パチスロ離れが加速しているものの、コロナ禍真っ只中に「うつらんから大丈夫やー」と足しげく通うパチンカーやスロッターもいました。実名公開が絶妙なコマーシャル効果を発揮したこともありますが、そういう状況でもなおパチンコ、パチスロを打ちに行く人達のほとんどは残念ながら勝てていません。非常識だ、身勝手だと避難されながら負けるためにホールへ足を運びます。

では、なぜほとんどのパチンカーやスロッターは勝てないのか。その理由は“勝つために打っていないから”にほかなりません。勝ち方を知らずに打っていれば負けるのは必至。パチンコ、パチスロで勝ちたければ、まずは「どうすれば勝てるのか」を知ることが大切です。

どうすればパチンコ、パチスロで勝てるようになる?

パチンコ、パチスロに限らず、ギャンブルで勝つためには知識が必要不可欠。まったくの初心者が幸運にも勝ってしまう状態を「ビギナーズラック」といいますが、これは文字どおり運だけで勝てたに過ぎません。ギャンブルで勝つためには運も必要ですが、運だけで勝てるほど甘くはありません。

ギャンブルで勝ちたければ、正しい知識を身に着けることは必須。その知識に基づいて、できる限り合理的で再現性が高い勝ち方を理解し、ひたすらに実践し続けるしかありません。自覚しているかどうかに関係なく、勝っている人は勝つべくして勝っています。

パチンコ、パチスロで勝てない人の特徴

パチンコ、パチスロユーザーの圧倒的多数は負けています。1日~1か月程度のスパンであれば大きく勝てることもあるでしょう。1日で20万円以上勝ったとか、1か月で50万円勝ったということがあってもおかしくはありませんが、半年~1年と期間を伸ばすと勝っている人の割合が一気に減り、生涯収支がプラスの人ともなればほんの一握りしかいません。

勝っている人に理由があるように、勝てない人にも相応の理由があります。負けるべくして負けている状況に向き合い、「なぜ負けるのか」を冷静に分析しましょう。

その台を選ぶべき理由を説いても相手に伝わらない

  • 好きだから
  • 打ちたいから
  • 出そうだから
  • なんとなく

パチンコ、パチスロで勝てない人の多くは抽象的な理由で台を選びます。何らかの客観的な指針に基づいて台を選んでいるわけではないため、「なぜその台を打つのか」と聞かれたときに具体的な根拠を示せなかったり、「500ハマっているからそろそろ当たる」など独自の理論による客観性のないものだったりするため共感を得られません。

しかし、しっかりと勝てている人は違います。長いスパンでプラス収支を継続し続けている人に同じ質問をした場合、次のような具体的な根拠が示されます。

  • 合算確率が高設定域
  • 特定ボーナスが良好
  • 設定示唆が出ていた
  • ホールの傾向として高設定が入る可能性が高い
  • ボーダー以上(釘が開いている)
  • 潜伏確変状態
  • 期待値がプラス

パチンコなら「ボーダー」が大きな基準です。あくまでも理論上の話に過ぎませんがボーダーを超えている台を打てば勝てる可能性が高いため、その台を打つ明確な根拠になります。同様に、設定6が確定しているパチスロ台があった場合も勝率が高いため、打つ根拠としては充分です。

いずれにしても、パチンコやパチスロで勝っている人は、そういった勝ちやすい台しか打ちません。収支(勝敗)度外視で後学のために打つ場合を除き、高確率で勝てる台だけを狙うのが普通です。「この台はボーダーを2つ超えていて、6時間打てるから1万円の期待収支が見込める」という感じで具体的かつ明確な根拠があります。

オカルトを信じている

オカルトを全否定するわけではありません。人気パチスロライターの嵐さんよろしく、楽しむために、または後悔しないために自分が信じる打ち方(オカルト)をするというスタンスであれば何の問題もないどころか、むしろ積極的にオカルトを活用したいところです。少しでも有意義な時間を過ごすための手段としてならオカルトは最適かもしれません。しかし、オカルトをパチンコ、パチスロで勝つための手段だと考えることは根本的な間違いです。

  • ハマったから連チャンする
  • 2万円使ったからそろそろ当たる
  • 昨日出たから今日は出ない
  • 魚群(激アツリーチ)がハズレたから波が悪い
  • 魚群(激アツリーチ)が頻発しているからもうすぐ当たる
  • 128回転以内はペカりやすい(当たりやすい)

これらはほんの一例ですが、オカルト信者でなくとも聞いたことがあるのではないでしょうか。たとえば、「○万円使ったからそろそろ当たる。今は止めないほうが良い」というオカルト。オカルトというよりは確率的な意味でしょうか。パチンコであれパチスロであれ、1回転ごとに抽選を行っている以上たくさんの抽選を受ければ当選期待度は上昇します。しかし、あくまでも上昇するのは当選「期待度」であり、当選「確率」自体は1回転目も1,000回転目も変わりません。

4号機以前のような天井機能があるパチスロ機種なら(ほぼ)必ず当たるポイントがあるため少し状況が変わりますが、ジャグラーシリーズなどのAタイプパチスロ機種やCRパチンコ機種なら投資によって大当たり確率は変わりません。1回目の抽選結果も1,000回目の抽選結果も同じです。それどころか、パチスロ機種の場合はハマっている台ほど低設定の可能性が高まるため、大きくハマっている台を「そろそろ当たるだろう」などというオカルト基準で打ち出せば負けるのは当然でしょう。

ただし、中には単なるオカルトだとバカにできないものもあります。上記、「ジャグラーは128G以内に当たりやすい」というオカルトは、メーカーが独自の工夫により同回転数以内に大当たり乱数を取得しやすいプログラム基盤を採用するなどして「ジャグ連」の発生率を上げているそうです。もちろん完全確率抽選のためまったく連チャンしないときもありますが、少なくともジャグ連をただのオカルトと言い切ってしまうと「期待値」が下がる可能性を否定できません。

オカルトは自己責任! 自己完結!

先日、YouTubeのパチスロ番組を見ていたら、若手パチスロライターが大先輩に向かって「昼飯に誘ったりするから連チャンが終わった! 誘わなくて良いっていったの!」と文句を言うシーンがありました。撮れ高を上げるための演出だったのかもしれませんが、ひどく残念な印象を受けました。

「連チャン中に席を立つと連チャンが終わってしまう」というオカルトは広く知られていますし、実際に連チャン中は極力席を立たないようにしている人もたくさんいますが、それはあくまでも自己満足の話に過ぎません。良い流れを信じて打ち続けるのも良し、そんなことは関係ないと休憩をはさむのも良し、結果的に納得できればどんなマイルールを決めても良いでしょう。ただひとつ、“どんな結果も自己責任で自分以外の誰も悪くない”という基本原則さえ守れるのなら。

「あそこでトイレに行ったから連チャンが終わった」と後悔したくないから自分の意志で打ち続ける。もし友人に誘われても「今は行きたくない」と断れば良いだけですし、誘いに乗った結果として連チャンが終わってしまったとしても友人は何も悪くありません。なぜなら、トイレへ行くことと連チャンが終了することには関連性がないからです。

事実、継続率確変機種を打っているときには「連チャンが終わってしまうから」と席を立たない人でも、ST確変機種を打っているときには「そろそろ台を休めたほうが良い」などと定期的に席を立つことも珍しくありません。そもそも“台を休ませる”という発想がオカルトですが、状況によってコロコロと変わってしまうようなルールを他人に押し付けるなどおこがましい限りです。

パチンコ、パチスロで勝ちたいなら根拠を持つこと

  • ボーダー以上の回転数だから
  • 高設定だから
  • (潜伏)確変状態だから
  • 当たりやすいゾーンだから

パチンコ、パチスロで勝つためには、明確な根拠を持って立ち回る必要があります。たとえば、1,000円で確実に大当たりを引ける台があったとして、その結果得られる見返りが1,100円なら打つ価値がありますが、900円だったら打つ価値はありません。1,000円の投資に対して100円プラスになる台と100円マイナスになる台、どちらを打つべきかは明白でしょう。

しかし、実際には前もって結果を知ることはできませんし、同じ台を打ったからといって誰もが同じ結果になるとも限りません。Aさんは100円プラス、Bさんは100円マイナス、Cさんは1,000円プラスという具合に結果は一様ではありません。特殊な状況を除き、勝率100%の台もなければ0%の台もなく、あくまでも遊技者によって結果が変わってしまいます。不確定な状態の中で少しでも勝率を上げるため、そして勝ち額を増やすためには上記で示したような根拠がある立ち回りが必要です。

店選び、台選び、打つ技術すべて揃ってはじめて勝ち続けられる

誰が聞いても理解できない独自理論を駆使してパチンコ、パチスロで勝ち続けている人もいるかも知れません。しかし、その立ち回りを分析してみるとセオリーどおりであることがわかります。誰にも真似できないオリジナルの必勝法だと思っていても、実は本人が自覚していないだけでごく基本的な立ち回りをしているだけなのがポイントです。

独自の必勝法だと思っていたものは、ただただパチンコ、パチスロで勝つための基本を自分に合わせて調整しただけ。その人が長年培ってきた理論、感覚、経験則、勘や運などの要素が勝つカギを握っている点は正にそのとおりかもしれませんが、あくまでも最適解にたどり着くためのプロセスを決定する要因のひとつに過ぎないから驚きです。

多少オリジナリティ溢れる形にまとまっても良いので、勝つための正しいロジックを理解、実践することがパチンコ、パチスロを長期的に勝ち続ける唯一の方法です。

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