2019年10月から縁あって地元の雅楽会に入会。西洋音楽とは違う独特さや単純で奥が深い楽器に触れ、俄然興味が高まっています。2020年はほぼ全滅ですが、例年なら10日ほどある外部に向けた発表の機会に備え、1日でも早く上達したい今日このごろ。
「そもそも雅楽とはなんぞや?」という疑問から解消するべく、備忘録的なページとして活用する予定。同じように雅楽をはじめて間もない方、これからはじめようかと思っている方にとっても参考になれば幸いです。
雅楽とは?
私がはじめて「雅楽」という言葉を知ったのは、東儀秀樹氏による影響だったと記憶しています。当時、小6~中1くらいの私にとって、テレビで不思議な音色を奏でる「ががく」および東儀氏はとても興味深い存在でしたがそれまで。「ががく」という響きのインパクトもあって言葉だけは覚えていましたが、大人になるまで具体的にどういうものなのかなど考えもしませんでした。
思わずノスタルジックな書き出しでポエムを書き出しそうになってしまいましたが、話……時を戻しましょう。((c)ぺこぱ 松蔭寺太勇)
お正月や結婚式などで耳にすることが多い宮廷音楽で“世界最古の合奏音楽”
雅楽とは「雅正の楽」の意味を持つ言葉で、日本の伝統的な世俗音楽(大衆音楽)を意味する「俗楽」(ぞくがく)に対する意味を持っています。
雅楽は宮廷、貴族社会や有力寺社などが好んだ音楽だったため、要するに「一般大衆の低俗な音楽とは違って神聖で高貴な音楽だぞ!」と上流階級しか楽しめないものだと主張したかったのでしょうか。現在でも宮内庁楽部が正式に伝承していることを鑑みても、雅楽が特別な音楽だったことがわかります。
現在のイメージ(狭義) | 本来の意味(広義) |
外来の音楽と舞(管絃、舞楽)だけを指す | 日本古来の音楽や舞(国風歌舞)、平安時代の歌曲(催馬楽・朗詠)などを含めた総称 |
雅楽は日本古典音楽のひとつで重要無形文化財やユネスコ無形文化遺産に登録
日本には上代から神楽かぐら歌・大和歌・久米くめ歌などがあり,これに伴う簡素な舞もありましたが,5世紀頃から古代アジア大陸諸国の音楽と舞が仏教文化の渡来と前後して中国や朝鮮半島から日本に伝わってきました。雅楽は,これらが融合してできた芸術で,ほぼ10世紀に完成し,皇室の保護の下に伝承されて来たものです。
引用元:宮内庁|皇室に伝わる文化|雅楽
想像どおり、かなり古い時代から続く音楽だということがわかりましたが、日本固有のものではなく大陸系音楽の影響も多分に受けているようですね。
日本固有の古楽/国風(くにぶり)の歌舞 | 外来音楽を基に作られた大陸系の楽舞 | 日本固有の古楽と大陸系楽舞の合奏曲(平安時代) |
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宮内庁楽部の雅楽は国の重要文化財・ユネスコ無形文化遺産
宮中儀式、饗宴、春・秋の園遊会などさまざまな行事で演奏するほか、春秋年2回の演奏会で広く一般に公開、文化庁や地方公共団体などからの要請に応じて全国各地で公演を行うなど幅広く活動しています。
また、外務省などの要請に応じアメリカ、ドイツ、フランス、オランダ、韓国、エジプト、ベルギーなど世界各国でも公演を実施。ウィーン国際音楽祭100周年記念や日仏友好160周年など、世界中の記念式典でも数多く公演も行っています。
宮内庁楽部の楽師が演奏する雅楽
- 昭和30年に国の重要無形文化財に指定
- 平成21年にユネスコ無形文化遺産保護条約「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載
宮内庁楽部の楽師
- 重要無形文化財保持者に認定
1000年以上の伝統があり、日本国内のみならず世界的にも歴史的・芸術的価値が認められた雅楽を正しい姿のまま後世に残すため、楽部楽師は日々研鑽に励んでいます。
使用する楽器は管楽器、絃楽器(弦楽器)、打楽器などさまざま
日本古来の楽器 | 外来の楽器 | ||
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管楽器 | 絃楽器 | 打楽器 | |
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雅楽の有名な曲目
雅楽で最も有名な曲目は、管絃の「越天楽/越殿楽」(えてんらく)でしょう。
- 平調(ひょうじょう)
- 盤渉調(ばんしきちょう)
- 黄鐘調(おうしきちょう)
と3つの調子にそれぞれ越天楽がありますが、中でもとくに有名なのは「平調 越天楽」です。歌謡的な旋律で耳馴染みがよく、「黒田節」(くろだぶし)などの流行歌や賛美歌などさまざまなジャンルにも取り入れられています。
それこそお正月や結婚式でよく耳にする曲のひとつなので、実際に曲を聞くと「これか」となる人が多いのではないでしょうか。
正月の定番曲
- 春の海
- さくら変奏曲(さくらさくらの編曲)
- 平調越天楽(越殿楽)
今後の予定
初回ということで「雅楽とはなんだ?」という疑問をざっくりとまとめてみましたが、ぶっちゃけ未だによくわからないままですね。なんというか全体的に耳馴染みがなく難しい印象を受けました。地域の雅楽会に入会して約1年。実際に龍笛、篠笛、太鼓や鞨鼓に触れ、演奏する機会があったので甘く見ていたようですね。
さて、次回以降はもう少し細かな部分に焦点を当てて調べていきます。手始めに「楽器の紹介」でもしようかな。
将来的にはわかりませんが、少なくとも現時点では備忘録的な目的で書いています。読みづらく、わかりにくい内容かもしれませんがご了承ください。
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